南区民のソウルフード「ネギコロ」

ふと耳を傾けると、そこにはその町でしか聞くことのできない音色がある。愛知県出身、乃木坂46の佐藤楓が、その町でしか聞く事のできない「オンリー1の音色」をキーワードに音集めの旅に出かけます。

乃木坂46・佐藤楓

今回訪れたのは名古屋市の南部に位置する名古屋市南区。旧東海道沿いには尾張四観音の1つ「笠寺観音」がある街ではコンサートやお祭りも多く開催されていて、県内外から多くの人が集まっています。

ピカピカに手入れされた鉄板から老舗の店内に響き渡る「鉄板ホルモン」の音色

西龍恵土本店「鉄板ホルモン」

店内からにぎやかな声が聞こえる「西龍恵土本店」は、笠寺観音の近くで70年以上にわたり親しまれてきたホルモン料理店。常連さんが愛してやまない「焼肉セット 牛ホルモン」のランチは、開店当初からの人気メニューです。

ランチのセットに使われるのは、厳選された5種類のホルモン。4代目の惠土太一さんが1つずつ丁寧に下処理をして仕込みを進めます。このホルモンと野菜を一緒にテーブル置かれた大きな鉄板で炒め焼きするのが「西龍恵土本店」流。鉄板で焼くことで肉のうまみがキャベツに絡みます。

約50年前に七輪焼きから、当時珍しかった鉄板焼きスタイルへと変えたという「西龍恵土本店」の鉄板ホルモン。ピカピカに手入れされた鉄板から響くジュージューという音が食欲をそそります。

名鉄沿線で65年続く町銭湯の「開店準備」の音色

山田温泉

名鉄沿線にある「山田温泉」は創業65年を数える南区民の憩いの場。今でも薪を焚いてお風呂を沸かす街の銭湯です。

開店前に店主の山田正行さんが行うのがお風呂の準備。フォークリフトで運び入れた大量の薪を、大きな窯の中に入れてバーナーで点火します。

薪が燃え尽きていないか15分おきに確認しながら、お風呂にお湯を張るのも50年以上続けてきた山田さんの日課。煙突からモクモクと煙が上がれば、今日も癒やしを求めて地域の人たちが集まってきます。

考案のヒントはたこ焼き 南区民のソウルフード「ネギコロ」の音色

ネギコロ

36年前の開店以来、南区のお母さんたちに親しまれてきたのが揚げ物専門店「丸福」。ネギと紅ショウガがたっぷり入った名物「ネギコロ」は、南区の人たちにはお馴染みのソウルフードです。

義父が営んでいた精肉店を受け継ぎ、揚げ物の専門店として再出発した「丸福」。お店を受け継いだ福原さんがネギや紅ショウガがたっぷり入ったたこ焼きをヒントに30年間に考案したのが「ネギコロ」です。

じっくりと蒸し上げた北海道産のジャガイモを丁寧につぶしたあと、刻みネギ・紅ショウガ・かつお節をたっぷりと混ぜてから衣をつけて油の中へ。パチパチとはじける音は、心温まる音色です。

日本チャンピオンの息子は世界チャンピオンのプロライダー「BMXの組み立て」の音色

マツイサイクル「BMX」

「マツイサイクル」は長年地元でしてしまれてきた自転車店。オリンピックの種目となっている自転車競技「BMX」のパイオニアとして知られていて、地元のお祭りではかっこいいパフォーマンスも披露しています。

BMXをパフォーマンス

店主の勅使河原正太郎さんは10歳でBMXの日本チャンピオンになった腕前の持ち主。父親の影響を受け、息子の大地さんも幼い頃からBMXをはじめ、今では世界チャンピオンにも輝くプロライダーとなりました。

パーツを組み上げ、1台1時間ほどの時間で出来上がるBMX用の自転車。完成したら試乗して動きをチェックするのも安全のために欠かせない作業です。

2023年8月オープン「青果店の開店準備」の音色

八百屋saien

南区の内田橋商店街で開催される「内田橋まつり」。そこでひときわにぎわっていたのが、2023年8月にオープンした「八百屋saien」です。新鮮な野菜やフルーツがお値打ちに変えると、たちまち商店街の人気店になりました。

安さの秘密はお店を営む荒引洋志さんにあります。荒引さんは卸売業も営んでいることから、野菜やフルーツを大量に安く仕入れることが可能。つめ放題などの激安イベントも開催できるそうです。

開店前にはたくさん仕入れた野菜やフルーツを急ピッチで店頭へ。大盤振る舞いの試食は、お客さんから大好評です。